人を育てる
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
立夏を過ぎ、文字通り日中暑さを感じる日が増えてまいりました。
昨日は30度越えだったのに今日は一転し寒いくらいです。体調管理に留意ください。
この時期から私のデスク横の竹林が落葉を始めます。うっかり窓を開けっぱなしに
しているとフロアが葉っぱだらけになることがあります。この季節の風物詩です。
さて、今回は「人を育てる」ということについて触れてみたいと思います。
アルスホームの企業理念に「仕事を通じて人を育てる」という一節があります。
これまでも人材育成は一生懸命やってきたつもりですが、振り返ってみると
いろいろな段階を経ていることに気づかされます。
5年ほど前までの私の悩みは「育つ前に辞めてしまう」ということでした。
理屈としては人が育ち、一人前の社員が増えれば会社は発展するわけです。
しかしながら、育つ前に辞めてしまうので結局組織は大きくならず、
業績はそれに準じたものにならざるを得ないということになります。
私どもアルスホームを振り返ってみると長期トレンドでは安定的に成長し経営がなされてきましたが、
経営成績に表れてこない部分で、人材の定着率の悪さが会社発展のスピードを抑え込んでいました。
この4~5年、社員の協力も仰ぎながら働きやすい会社、人に優しい会社へとシフトしてきました。
その結果、人材の定着率は飛躍的に向上し同時に新卒の採用も安定してきました。
それまでの「育つ前に辞める」サイクルを抜け出し「人が貯まる」ようになってきました。
過去10年程度は80名前後だった社員数はこの1~2年で急速に増え、今期は100名でスタートです。
次に「育つ前に辞める」サイクルを抜け出したのはいいのですが次なる課題が見えてきました。
それは採用した人の育成です。
それまでは「育つ前に辞める」ので見えなかった問題です。要は入社して3年、4年、5年と
年を重ねるごとにそれなりに成長していくのですが、その成長スピードが遅かったり、人によっての
バラツキが大きくなってしまうという問題が見えるようになってきました。
これまでも育成カリキュラムを整備したりしてこの企業規模としては充実していると
自負していたのですが、組織の成長に見合った教育制度になっていないという問題が露呈してきました。
そこで、新たな階層別の研修カリキュラムを検討し準備中です。
7月ごろからスタートしようと計画を練っています。
これまでの経験で外部スタッフによる教育的研修は全く効果を生まないことが分かっているので、
基本的には社員による運営と社員一人一人の気づきに基づくアクションプランの具体化に重点を
置いたプログラムになっています。
会社としては手間もコストも大きく掛かりますが、私としてはようやくこういうことに時間と
費用、労力を掛けることが出来るようになったと嬉しく思っています。
しっかりと地に足をつけて社員一人一人が確実に成長できるようサポートしたいと考えています。
会社の明るい未来は彼らが創ってくれます。
現在の「人を育てる」という課題の次は、恐らくこの研修に参加するメンバーが次の世代の社員を
彼らが教えることが出来るようになることだと思います。
私としては将来の善きコーチャーを育成するという長期的視点で彼らに関わりたいと考えています。
アルスホーム企業理念第1章
「仕事を通じて人を育てる」
何とも難しくもやりがいのある永続的テーマです。