自分軸を育てよう
- 社長メッセージ
皆さんこんにちは。
ジメジメとした蒸し暑い日が続きます。ご自愛ください。
今回は春先に行った営業研修や社内での出来事から推察される話をします。
人対人の関係でとても多いのが、「自分と違う意見を受け入れることが出来ない」とか、
「好き嫌いで判断する」とか、「本音で本気で人に関わることが出来ない」という話です。
重症になると自分と価値観が異なる人に対してはコミュニケーションを一切取らず近づけない
とか完全に心を閉ざすという極端な行動をとる人さえいます。
私はもとよりコミュニケーションは好きなほうではなく、自己主張は強いタイプだと思います。
一見不都合な人に見えますが、他人との関わりで大きな不都合はありません。(と自分では思っています)
最近、他人との関係でコミュニケーション不全を抱え込む人に共通の傾向があることに気付きました。
それは「自分軸の有無」です。
具体的には自分なりの考え方や価値観がしっかり話せる人はコミュニケーション不全が起こりにくいのです。
反対に自分なりの考え方がはっきりしない人は、人の考え方を聞くことができず
好き嫌いで判断したり、人と深い関係を構築できないことが多いのです。
そう考えますと自分軸とは他人と正対するアンカーボルトのようなものだと思います。
自分軸という目盛りがないことには他人の目盛りとの差異について意見交換が出来ないのです。
次に「自分軸」の無さの本質について触れたいと思います。
その本質は「割り切り」であり「魂の弱さ」、「心のスタミナの脆弱性」なのです。
一見、強がって自分は自分だというかのように見せていても実態は他人との違いを
受け入れることができず自分自身を欺き、軋轢から逃げ回っているだけのことです。
従って試練から逃げているので一向に成長できないことになります。
先に述べたように自分軸が明確な人は他人を受け入れることが出来ます。
自分と価値観が異なる人と幅広く接することが出来るのでどんどん成長していきます。
ではどうすれば自分軸が明確化するのか?
私見ですが毎日過ごす中でいろいろな出来事がありますが、
必ず「反省」し「定義」することが重要だと思います。
「定義」するとはどのようなことか?
それは心に渦巻くエゴや気持ちの暴走を抑えた状態で静かに起きた出来事を客観視するプロセスです。
「今日あった出来事の本質的な問題は何だったのか?」
「相手にとっての真実は何だったのか?」
「今回の出来事は自分に何を教えようとしているのか?」
それは暗く長いトンネルを一人で歩くようなプロセスです。
心静かに自身に問いかけながら思考の歩みを進めるといつしか向こうに明かりが見えてきます。
こういう習慣を身につけることで物事の本質が見えるようになりますし、
相手の心を感じることが出来るようになるのです。そして何事も正しく受け止めれるという
自負が、他人との物差しの違いについて恐れではなく他者への大いなる興味へと向かわせてくれるのです。
人はみな一度きりの人生です。
であればたくさんの自分との違いを受け容れ心豊かな人生を送りたいものです。
そのためにも日々反省し自己客観視する習慣を身につけて自分軸という目盛りを育てることをお勧めします。
アルスホーム企業理念3章2項に「高い視点で傾聴、熟考しよう」とあります。
その指し示す本質は日々の地道な習慣の実践に始まり、繰り返すことによってようやく3章3項
「感動の心で、人の輪を広げよう」に辿り着くという苦しくも長い道のりです。
歩み続ける先には囚われることのない自由な心の世界が待っています。