山海 満也
アルスホーム株式会社
代表取締役社長
山海 満也

新しい働き方

  • 社長メッセージ
最終更新日:2019.11.19

皆さんこんにちは。

梅雨が明け猛暑が続きます。西日本を中心とした被災地は大変な事になっています。
距離も遠くボランティアというわけにもいかないので、社内で義捐金を募っています。

少しでも助けになればとの想いでおります。

さて、今回はとある会社について学ぶ機会がありました。
IT系の会社なのですが、何と本社オフィスを持っていないのです。

社員は16都道府県にわたって全員が在宅での勤務です。

給与形態も変わっていて、全員一律給与で会社の業績により、賞与は全員で山分けするそうです。

また、勤務ルールは一定の目標アウトプットが達成できれば
いつでもどれだけでも休んでOKというルールです。

元々は本社があったそうですが、どんどん在宅勤務が進み全員が在宅勤務
になったため本社をなくしたそうです。

そんな環境なので、一人一人が孤独な状況でポツンと自宅で仕事をする
イメージですが、実は全く違います。

ネット上のポータルに仮想上のオフィスがあり、そこに出社するのです。
一般的な出社を物理出社というのに対し、彼ら曰く論理出社という形での出社です。

ログインして出社すると一人一人の顔がカメラでキャッチされ、PCの前にいるのかどうか一目瞭然です。

スケジュールや会社からの情報はすべてポータルにて提供されます。また、普段横にいる人と会話する
レベルで全国にちらばる社員同士で、チャットのつぶやきや相談がどんどん更新されます。

デモンストレーションでチャットで呼びかけたのですが、即座に全国から返信があります。
富山にも社員の方がいらっしゃいました。

また、会議ソフトでいつでもどこでもミーティングが可能です。
これまた岡山のプログラマーがデモで研修室のモニターに映し出され
まさしく目の前にいるかのようにコミュニケーションが可能です。

面白いのが定期的に開催される飲み会は、PCの前でそれぞれの家から
参加するバーチャル飲み会だそうです。

全くリアルで顔を合わせないかというとそうではなく、1年に1回だけ
懇親会を開催しているそうです。しかしそれ以外は全く会うことは無いそうです。

仕事の性質上もあると思いますが、彼らは何の不都合も違和感も感じないそうです。

我々住宅業界との大きなギャップに驚きました。

しかし、改めて考え直してみると、音声や動画、データーファイルが常に共有できる
前提で考えると、顔を実際に合わせる必要は無いとも言えます。

社内で行っているミーティングや、面談、会議はバーチャルでも可能です。
特に個人のデスクワークで行う仕事は全てバーチャルな環境で遂行可能です。

私どもアルスホームでも先入観に囚われずバーチャルで遂行可能な
業務を洗い出してみる必要性があると思いました。

いつからどの様に導入するかは慎重に検討が必要ですが、常に新しい
ワークスタイルを模索する事はとても大切です。

東日本大震災の際には、とある在宅勤務を導入していた会社が、交通網がマヒして出社不能
にもかかわらず、社員全員が在宅で仕事をし、会社の経営が止まらなかった事例もあります。

非常時における、会社の事業継続性にも関わる問題です。

現在社屋を増床中です。リアルのオフィスで、魅力あるワークスタイルを模索しています。

私どもアルスホームの業務実態を踏まえると、今後のワークスタイルはリアルと
バーチャルのハイブリッド型勤務を追求する事になると思われます。



アルスホーム企業理念に「常に新しい価値を創造する」とあります。

業界に先駆け新しい働き方のスタイルを追求して参ります。