社長室ブログ追加しました。

「美しい日本の、美しい住まい」



新聞で日本料理店「かんだ」店主 神田裕行氏の特集記事を読みました。
「かんだ」は先日発表されたミシュラン東京版で三ツ星を獲得。
4年連続で最高ランクを保つ名店です。

記事の中にある、神田氏の「日本料理」への強いこだわりに、私は大変共感しました。
私達が住まいづくりにおいて大事なことだと考えていること、そのものだったからです。

この記事の一部分を抜粋します。

                ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

「高山だけに咲く花、清流にしか棲めない魚のように、
日本料理はこの水と土と空気のなかでしか生きられない。
豊かな四季の食材を生かすには、日本人の感性を僕が深く理解するしかない」
                   (中略)
フランス料理が味を重ねる足し算なら、食材の鮮度と質がそのまま出る日本料理は
いわば引き算の世界だ。(中略)料理を飾り立てるのではなく、
食材の素肌を磨くことが板前の仕事と心得る。
                   (中略)
誰でも作る料理を誰にも作れないレベルで出されたとき、人は感動する。
ただし、すぐに旨いと感じる味つけは飽きる。
三口目が勝負。あっさり、しかし食べ進むほどに癖になる味が理想という。
                   (中略)
今は、必要なら何もしないのがいい料理人だと言い切れる。
何でも柔軟に吸収する「和」食ではなく、研ぎ澄まされた日本料理を作りたい。
涼やかで淡く、禁欲的。もはや家庭にはない、料理店でしか食せない味である。
それは忘れてはならない文化だと、ここは真顔で力を込めた。
                             【2010年11月22日 朝日新聞GLOBEより】
                ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

日本料理という文化と同様に、住まいもまた忘れてはならない日本の文化です。

四季の移ろいを繊細に感じ取ることができるような住まいこそ、
日本の住まいだと思います。
内と外を隔絶するようなものではなく、
むしろ内も外も一体となるような、そんな住まいが理想です。
そんな住まいをつくるためにも、私達は古来より醸成されてきた日本人の感性を
より深く理解しなければならないと思うのです。

また、住まいづくりにおいて最も大事なことは、
そこに住む家族の暮らしや想いを深く理解することです。
そして大小さまざまな要望がある中で、
「一番大切にしたいこと」は何なのかを探り当てることです。暮らしのテーマを見出すことです。
これは住まいづくりの上で不可欠な「引き算の世界」といえるでしょう。

このテーマが鮮明であればあるほど、
設計はよりリアルに、より自由により深く展開することができます。
もちろんどの会社でも「家」はつくれます。
しかしアルスホームでなければつくれない、あなただけの「家」はこうしてできるのです。

さらにデザインについていえば、
住まいにおいても飽きがこないことが重要です。
華美に飾りつけたり、流行に合わせた住まいは、あっという間に飽きられてしまいます。
何十年と暮らしていく暮らしの器は簡素な方がいい。
水墨画のような、余白の美が感じられる、そんなデザインであるべきです。

建築家「吉田五十八」は「もの足りなさのもの足りさ」といっています。
完成時には「いい家だけど、なんとなくもの足りない」と感じる、
そんな住まいこそ、住み続けるほどに味わい深く感じていただけると思います。

日本の風景に、自然に根付いて見える住まいの美しい佇まい。 
私達はそんな研ぎ澄まされた「日本の住まい」を創っていきたいのです。

おこがましいようですが、そうすることで地域の街並み形成や
その住まいの向こうに広がる暮らしの文化を守っていくことにつながっていると思っているのです。


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      雨上がりの空ー本社社屋前より



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2010年11月29日 16:01