設計士のこだわり

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来年に向けて

企画開発部の野村です。

 

今年も残すところあとわずかとなってまいりました。冬らしい寒さが続く日も多くなってきている気がします。皆様体調にはお気をつけ下さい。

さて、私は先日東京で開催されたRIK SQUARE2018というセミナーに参加させていただきました。

テーマは「2020年以降に求められる住宅とエクステリアの価値の作り方」です。

第一部:業界の動向から

第二部:建築家の視点から

第三部:エクステリアの視点から

第四部:トークセッション

という流れがこのセミナーの全体像です。

 今回は来年の抱負を考える上で大きな気付きを与えてくれた、このセミナーで心に残った話をブログにさせていただきます。

その話は、日常生活を愉しむ要素は

「無理せず自分達のスタンスで自然を愉しむこと」という提案です。

「雑木」「家庭菜園」「インドアグリーン」「ボタニカル」「多肉植物」「アウトドア」・・・。

自然を愉しむ方法をあげても際限なくキーワードやスタイルが浮かんできます。

このことは住宅にもあてはまります。例えば「家庭料理」をテーマとしてキーワードにあげると、ざっくり申し上げると私が幼少の頃は「和食」が基本で「洋食」といえスパゲッティというイメージでしたが、現在は「中華」「エスニック」、調理器具も「IH」「圧力鍋」「ホットプレート」という具合に溢れています。(物や情報が溢れている現在というところでしょうか。)

私はエクステリアプランナーとして様々な暮らし提案をさせていただいておりますが、上記の様々なキーワードの中から、ここでいう「無理せず」「自分達のスタンスで」というポイントにお答えできているだろうか?と内省する機会となりました。そのお客様がどのような暮らしを思い描いておられるのか?だけではなく、

・無理と感じず愉しみと感じられるスタイルは?

・お客様らしいスタンスとは?

このように考えていくと、お客様との表層的な会話だけではなく、

・どのような価値観をお持ちなのか?

・生まれてから現在に至るまで、どのような暮らしや経験をされてこられたのか?

といった部分に至るまで深く対話をさせていただき、それらを受け止め、正しく変換し、プロとして最適な提案を行わせていただく過程の重要性を再認識させられました。

そしてもう1つ重要なことは、計画の決定に至るまではお客様自身にも

・そのスタンスは自分達の暮らしに合っているのか?

・自分達の暮らしに取り入れて無理はないか?

・自分たち家族にとってワクワク愉しい暮らしが思い描ける内容となっているか?

と深く見つめていただき、検証して意思決定いただくことです。このことについては上記にあげましたように際限ないキーワードやスタイルがあるため、すべてを想像や会話だけで検証するには難しいこともあると思います。そのため、今後そのような暮らしを体感できる場を我々が整えていく必要があるかもしれません。

そしてギャップについて1つずつ対話を重ねて解決していく。

暮らし提案はこのように双方の深い理解と対話によって成功するというプロセスであるということを改めて認識させられた機会でもありました。

 今年、県外で担当させていただいたお客様の庭工事でおおよそ1年がかりで完成に至った現場があります。このお客様とは約20回の打合せ及び、「苔庭」を一緒に体感すべく観に出かけるという貴重な体験をさせていただきました。20回という打合せ回数に関しては私の未熟さを反省すると共に、「お客様らしさ」を導き出させていただくまでお付き合いいただいたこと、完成後も定期的に訪問させていただいておりますが、完成した庭を前にして喜んでいただけているご様子や暮らしてみてのアドバイスをいただけることに対し、感謝の念が尽きません。

今回の気付きを元に来年の抱負をじっくりと年末年始にかけて考えていきたいと思います。

最後に、東京で散策した「銀座SIXの屋上庭園」と「銀座ソニーパーク(そら植物園※西畠清順)」の写真をアップさせていただきます。都会のランドスケープは新しい気付きをあたえてくれます。