原野 省三
アルスホーム株式会社
代表取締役会長
原野 省三

「多様性と自分らしさ」

  • 会長メッセージ
最終更新日:2022.04.30


「多様性と自分らしさ」

多様性ということを考えた時、
金子みすゞの詩「わたしと小鳥とすずと」を思い出しました。

「わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすず(鈴)はわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。」

わたしという人と小鳥、鈴という
動物・物質をも含めた多様性を受容、尊重し、
それぞれが自分らしさを発揮し、
調和している世界を表現しています。
大正時代からすでにこのような考え方があったことに感動します。

人間の世界だけでも、自分と全く同じ人は存在しません。
人種の違い、習慣の違い、価値観の違い、性格の違い・・・
一人一人が必ず違い、その一人一人が集まって、
この社会はできています。

そして、「わたし」もまた、その多様な人々の中の1人。
自分らしさを大切にしたいということは、
他の人たちの自分らしさも大切にする、
ということにほかなりません。

今起きているロシアのウクライナ侵攻。
自国の都合や考え方を押し通し、
相手国のことなど受け入れないなんて
多様性を認めることとは真逆の考え方です。
どうしてそうなってしまうのでしょう。
なぜ戦争はなくならないのでしょうか・・・。

みんなちがって、みんないい。

お互いを否定するのではなく、
尊重し合える世の中にしていきたいですね。
相手が何をしたいのか、何を言いたいのか。
まずは相手を受容すること、
そして無条件で共感すること、
それがスタート。
そのスタートラインに立てるよう、日々精進ですね。